実際に海水浴や川遊びで子どもの命を守るために徹底的に調べ尽くした経験から、ライフジャケットの国土交通省承認形式や桜マークとかAタイプとかFタイプなどについてわかりやすく解説します。選び方のポイントや年齢別おすすめアイテムも紹介。
子どもにライフジャケットを購入したいけど、救命胴衣だとか桜マークだとか国土交通省型式承認品だとか…Aタイプとか?Fタイプとか?
いやいったいどれ選べばいいの〜!!
と混乱中の奥さんようこそ。
心配性に定評のある私が、我が子にライフジャケットを買うのならばしっかりと我が子の命を守りつつもおしゃれで失敗しないものを選びたい!その一心でライフジャケットを探している時にぶち当たった疑問と、その答えをまとめます。
- そもそも、ライフジャケットと救命胴衣とシュノーケリングベストとフローティングベストってどう違うの?
- 桜マークとか国土交通省形式認定品とかなんなの?
- タイプAとかタイプFってなに!
- サイズはどうしたらいいの?!
これらを詳しく解説して、タイプ別や年齢別におすすめのライフジャケットを紹介していきます。
なお当記事は、ライフジャケットがもっと子どものレジャーに身近な存在になり、水着と同じぐらい当たり前になれば良いな〜という点から、わかりやすさ優先でざっくりと解説しています。
そのため「厳密には表現・文言・表記が違う」という事もあるかも知れません。ご了承下さい♡
ライフジャケットの選び方 コツ&ポイント
結論からお話すると、海水浴や水辺のレジャーで使うのであれば、このあと説明する「国土交通省形式認定品」「桜マーク」でなくても大丈夫です。
ただし、”大丈夫”というのは「国で義務付けられているわけではない」という意味においてです。
以前と比べるとライフジャケットが手に入りやすくなった一方で、
手に入りやすくなった分、中には粗悪品とまで行かずとも、実際に水に浮かんだ状態で脱げてしまわないかとか、バックルの強度などのテストをしっかりしているメーカーとそうでないメーカーがあるかも知れません。
なので、ライフジャケットは信頼できるメーカーのものを選ぶ事をおすすめします♡
じゃぁ、信頼できるメーカーってなんなの〜?!って話になるのですが…
1つの安全基準として、「国土交通省形式認定品」「桜マーク」を選ぶという選択もアリです(ただし、これじゃないとダメというわけではないです)。
また、小さなお子さんは特にサイズに注意しましょう。
大きすぎるライフジャケットは、子どもの身体とのバランスが取れず、水に浮かんだ時に顔が沈んでしまう事があります。
適応体重を重視しつつ、大きすぎないジャストサイズを選ぶとさらに安心です♡
それではこの後、
- 色んな呼び方あるけど何がどう違うの〜?!
- 国土交通省なんとかってなんなの〜?
- 桜マークってなに!
この辺を解説していきますね。
そもそも、ライフジャケット・フローティングベスト・シュノーケリングジャケットの違いって?
それではまず、ライフジャケットとかフローティングベストとかシュノーケリングベストとか、色んな呼び名があるこの界隈の違いについてお話していきますね♡
ざっくり言えば「桜マーク付きか、それ以外か」で大きく違いがあります。
ライフジャケット=救命胴衣=国土交通省形式認定品=桜マーク付き
本来、ライフジャケットは救命胴衣の事をいい、救命胴衣と表記できるのは国道交通章形式認定品のみ。
国土交通省の基準をクリアしたものだけが救命胴衣と名乗ることができます。
そして、国土交通省形式認定品には、”桜マーク”という印が付いています◎
ライフジャケット(救命胴衣)は、船や陸から水に落ちた際に命を守るためのもの、海難救助用のものを指します。
船等に乗る時は、種類や海域などにより救命胴衣の着用が義務化されています。
なのですが、現在は”ライフジャケット”は桜マーク付きのものもそれ以外のアクティビティ向けのものもすべてひっくるめた総称のように使われていますね。
アクティビティ向きのものをフローティングベストとかシュノーケリングジャケットと呼ぶ
一方、国土交通省の承認を得ていないものは、厳密にはフローティングベストやフローティングジャケットと言います。
国土交通省の承認を得ていない=桜マークも付いていません。
国土交通省に認定されていないものは必ずしも劣るというわけではありませんが、国が定める救命胴衣としては使えません。
我が家が今も使っている「モンベル フリーダムキッズ」は股のクロッチベルトが2本ついていて、最初に買った桜マーク付きのライフジャケットより使い勝手が良いです。
国土交通省形式認定品以外は救命胴衣としては使用できないものの、各メーカーでアクティビティやレジャー向けに使いやすい工夫がなされている事も多いです。
ただ注意点として、統一された基準がないため、粗悪品もあるという事は頭に入れておいたほうが良いですね。
じゃぁライフジャケットの「桜マーク」「国土交通省形式認定」ってなに?
救命胴衣とそれ以外のものをざっくり把握したところで、「桜マーク」や「国土交通省認定」について解説していきます♡
桜マークは、国土交通省形式認定品についてる
桜マークというのは、国土交通省が定める安全基準に合格している「国土交通省形式承認品」だけが付けられるマークです。
実際の桜マークがこちら。

ライフジャケットには、水中で浮き上がる力が7.5kg以上あること、顔を水面上に維持できることなどの様々な安全基準が定められています。国土交通省が試験を行って安全基準への適合を確認したライフジャケットには、 桜マーク(型式承認試験及び検定への合格の印)があります。
引用元:国土交通省-ライフジャケットの着用義務拡大
小型船舶などで着用する事が義務付けられている救命胴衣は、この桜マークがついている国土交通省が安全性を認めたものでないとNG。
船に乗るのではなく海遊び・川遊びで子どもに着用させるなら、必ずしもこの桜マーク付きでなくても良いということになりますが、
信頼できるメーカーかどうか判断つかない場合は1つの基準として桜マーク付きを選ぶと安心です◎
国土交通省の安全基準をクリアしていると聞くとデザイン性が気になるところですが、2018年頃はこんなに可愛い桜マーク付きライフジャケットがあったんですよ♡



このブルーストームのライフジャケットは、国土交通省形式承認品の中でもひときわ可愛いので、とても人気だったんです。
もともと暖かくなる頃には売り切れてしまうものだったんですけど、2019年ぐらいから殆ど在庫を見掛けなくなりました…見付けられたらラッキーかも。
各通販サイトの検索結果ページのリンクを貼っておきますね。
その時の検索結果が表示されるので、お役立て下さい。
タイプA・D・F・Gの4種類にわかれている
そして桜マーク付きのライフジャケットは、タイプA・D・F・Gの4種類に分かれています。
- 浮力7.5kg以上(小児は4kg〜)
- 反射材で目立ちやすい
- 発見されやすい赤・黃・オレンジ
- 存在をアピールする笛
- 浮力7.5kg以上(小児は4kg〜)
- 反射材・笛の取り決めナシ
- 色が自由
- 浮力7.5kg以上(小児は4kg〜)
- 反射材で目立ちやすい
- 色が自由
- 存在をアピールする笛
- 浮力5.85kg以上(小児なし)
- 水上オートバイ等向け
- 色が自由
- 浮力7.5kg以上(小児は4kg〜)
- 反射材で目立ちやすい
- 発見されやすい赤・黃・オレンジ
- 存在をアピールする笛
- 浮力7.5kg以上(小児は4kg〜)
- 反射材で目立ちやすい
- 色が自由
- 存在をアピールする笛
- 浮力7.5kg以上(小児は4kg〜)
- 反射材・笛の取り決めナシ
- 色が自由
- 浮力5.85kg以上(小児なし)
- 水上オートバイ等向け
- 色が自由
小型船舶や水上バイクに乗る時だけ、目的に応じ適合したタイプのライフジャケットを装着する必要があるだけで、海水浴や川遊び程度であれば、どのタイプを選んでも大丈夫です。
タイプ別に適合した船舶はクリックで開くようにしておくので、興味のある方は読んでみて下さいね♡
タイプAが最も厳格で、そこから規定を緩めて行ったのがタイプDやタイプFという感じでしょうか。
平成25年から新基準が追加されている
そして最後に、国土交通省形式認定品であるライフジャケットは、平成25年に”新基準”が追加となっています。
新基準は、経年劣化に対する試験が追加された基準で、使用する生地・ファスナー・バックルなどの材料の試験が必要になり、製品試験そのものにも新しい試験が加わったんですって。
平成25年に基準が変わったので、現在販売されているモノの殆どがこの新基準をクリアしているとは思うんですけど、念の為に確認したほうが良いのと、
年数回しか使わないものだし〜とメルカリとかフリマアプリで買う場合、いつ頃のライフジャケットなのか必ず確認しましょう♡
ライフジャケットの人気メーカー紹介
次に、毎年人気が高いメーカーを紹介します。
夏本番に入る頃には手に入りにくくなっているのでお早めにどうぞ。
HYPERLITE(コストコ取り扱い)

毎年人気が高いのがコストコで取り扱いがあるライフジャケット。
その年によって取り扱いブランドが変わる可能性がありますが、よくHYPERLITEというメーカーが売られているようです。
上の写真のタイプは、「米国沿岸警備隊タイプ」規格承認も受けたモデルだそう。
コストコで売られているだけあって、カラフルで可愛いデザインが多い印象です。
ネットでも購入できることがあるので、夏前にこまめにチェックしておきましょう♡

モンベル(毎年夏前に完売)

モンベルは「フリーダムkid’s」と「アクアファンKid’s」というシリーズでアクティビティ用ライフジャケットを販売しています。
我が家が愛用しているのはモンベルのフリーダムKid’sです♡
国土交通省承認形式ではありませんが、信頼性の高いモンベルのライフジャケットという事で人気が高く、シーズン本番を迎える頃には売り切れてしまう商品です。
2018年頃まではAmazonや楽天市場、Yahoo!等でも見掛けましたが、今は基本的にネットに流通することはほとんどないみたい。
ただ今後またネットに出てくる可能性もなきにしもあらずなので、ポイントを利用して購入したい方のために検索結果ページへのリンクを置いておきますね。
★モンベルのフリーダムkid’sは別記事でレビューしています。
リーフツアラー(実店舗で手に入れやすい)

スポーツ用品店やホームセンターでも見かけるリーフツアラー。
お手頃価格なのと、実店舗で比較的手に入れやすい点から、よく着用しているお子さんを見掛けます♡
ヘッドサポート付きはおすすめです◎
AQUA(お手頃でかわいい)

AQAというメーカーも割とお手頃でカラフルなので、人と被りたくない人にオススメ。
枕付きは1種類しか見当たらないので、すぐに完売しそうな気がします。

キャプテンスタッグ(メジャーなアウトドアメーカー)

キャプテンスタッグといえば、知らない人はいないアウトドアメーカー。
キャプテンスタッグの子供用ライフジャケットは、桜マーク付きと、アクティビティ向けのものがあります♡
有名なメーカーで買いたい人に。

2022年ライフジャケット年齢別・身長別おすすめ
それでは年齢別・身長別にライフジャケットのオススメを紹介していきます。
各年齢ごとに、桜マーク付きと桜マークなしのタブで切り替わるようになっています。
年齢別にご紹介しますが、年齢と身長はあくまでも目安です。前後の年齢に記載しているものの方が合う事もあるので見比べて必ず適応体重や身長がお子さんと合っているか確認した上で大きすぎないモノを購入して下さいね。
(大きすぎると正しく着用できない事もあります)
年々、デザイン性の高いものが少なくなっているように感じます。執筆時点の情報である事、リンク切れなどご了承ください。
0歳児向け
ごめんなさい。
超絶心配性の私が「これなら0歳でも大丈夫」と思える物は残念ながらありませんでした!
こんな事を言っては元も子もないですが、生後数ヶ月の赤ちゃんはそもそも衛生面や肌の弱さなどから、私自身、赤ちゃんを海やプールに入れるのは抵抗があるので…
1歳・2歳向け(身長80cm~100cm・〜15kg相当)
サイズ (Sの場合) | 身長: 80~100cm 体重: 15kgまで |
浮力 | – |
桜マークがないライフジャケットの殆どが90cm〜で、なかなか80cm対応のものがありませんが、上記はSサイズのみ80cmに対応しているようですね。
背中に背びれ付きなので、遊び心もあります◎

サイズ | 身長:110cmまで 体重:14kgまで |
浮力 | – |
世界で最初のウェットスーツブランド、BODY GLOVEのインファント用ライフベストです。
鮮やかなマルチカラーで見やすく、股クロッチも2本。
3歳・4歳向け(身長90cm~110cm・15kg〜相当)

サイズM | 体重15kg以上 |
浮力 | 5kg |
日本小型船舶検査機構の性能鑑定適合品。
背中部分はクロッチのみで、浮遊姿勢などの試験基準をクリアしたレジャー用ライフベストです。
動物モチーフが可愛いですね♡
5歳・6歳向け(年長〜1年生ぐらい)

サイズ J9 | 年齢 5~6才 身長 105-115cm 胸囲 52~59cm |
浮力 | – |
枕が3分割されていて頭を包み込んでくれるデザインのライフベスト。
救命胴衣としては使えませんが、笛と反射材付き。
7歳・8歳〜向け(小学生向け)

サイズ J9 | 胸囲68-76cm 体重25-35kg |
浮力 | – |
JWBA認定品(日本ウエイクボード協会オフィシャル認定品)。
ミスターメン リトルミスと W.S.P.のコラボ フローティングベストです。
高品質発泡体を高級ウェットスーツ素材で包んだ CE認証取得の安心安全なモデルです。ナイロン素材に比べ、破れにくく、肌触りも良く長持ちします。
ライフジャケット選びのQ&A

参考:楽天市場
- 股クロッチは1本と2本、どっちがいい?
-
2本の方がずれにくいけど1本でもOK
ライフジャケットが水中の中でずり上がり脱げる危険性を防ぐためにも、股のクロッチベルトは必須です。
1本のものと2本のものがありますが、1本は少し食い込みやすいです。
2本の方が便利だけど、1本でもジャストサイズをしっかり正しく着用すれば問題ないと思います◎
- 枕(ヘッドレスト)付きの方がいいの?
-
水が苦手な子は枕付きがいいかも。
うちはもともと子どもが水が苦手だった事もあって、枕付きのタイプを使っています。
万が一の際はとにかく頭が沈まない事が重要なので、仰向けになった時に枕があった方がパニック時でも頭が沈みにくいとは思います。
でも、枕付きはその分かさばるので、持ち運びの事を考えると、お子さんによって(高学年や水慣れしているなら枕なしとか)考えればオッケーかなと思います。
- ハンドル付きとハンドルがないもの、使用感の違いは?
-
流された時とっさに掴めるハンドルは重要!
我が家が使っているモンベルのライフジャケットにはハンドルがついていないんですけど、ハンドルは割と重要なのではないかと感じてます。
早い流れに流されそうになった時、ハンドルがあった方がとっさにつかみやすい気がするんですよね…
うちは穏やかな海にしか行かないと決めているので、そうそうとっさに掴まなくてはならないような事態にはなった事がありませんが、
川遊びに連れて行くとか、外洋に面した波の強い海に連れて行くならハンドルはあった方が良いと感じています。
- 荷物がかさばらないよう、空気を入れるモノでも大丈夫?
-
個人的にはオススメしません。
空気を入れるタイプのライフジャケット(正式にはフローティングジャケット)は、空気が漏れていないか使用前にしっかりとチェックすることが必要なのと、
使っているうちに知らない間に空気が漏れる可能性を考えると(海は石や岩などがあり、ぶつからないとは限りません)、個人的にはおすすめしません。