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奈良偲の里 玉翠 子連れ宿泊記|伊豆熱川温泉の隠れ家宿の足湯付き客室に泊まっちゃった♡
伊豆の熱川温泉の中でも海から離れ山里の中にひっそり佇む閑静な高級宿、奈良偲の里 玉翠の足湯付き客室に子ども連れで宿泊してきました。宿の雰囲気やアメニティ、満足度をレポートします。
伊豆の熱川温泉というと海の近くを思い浮べますが、海から離れた奥熱川に全13室の隠れ家的宿があるという噂を聞きつけ、(ちょっと前に)行ってきました!
奈良偲の里 玉翠は、じゃらん評価4.8・楽天トラベル評価4.67と高評価の宿。
しかも13室しかない宿なのにもかかわらず、敷地面積は2,200坪。
特に、湯守がいる事と、露天風呂付き客室よりリーズナブルな足湯付き客室がある事、竹林露天風呂が無料で貸し切りできる事など、贅沢な感じがプンプン〜♡
というわけで、奈良偲の里 玉翠の子ども連れ宿泊レポを紹介していきます。
奈良偲の里 玉翠にチェックイン
温泉欲が高まる秋。
この日は子どもの学校が終わってから熱川に向かったので、奈良偲の里 玉翠に到着したのは16:00過ぎ。
奈良偲の里 玉翠は国道135号線から山の方に入った場所にあるのですが、国道から中に入ると「マジでこの先にあんな宿があるの…?」と不安になるような道を進みます。
ナビがなかったら引き返してるかもっていうほどに宿の気配がない道を2キロほど進んでいくので、ナビがある時代で良かった。
ちなみに公式サイトにも、
もし、伊豆熱川内で迷われた場合は、ご誘導いたしますのでご遠慮なくお電話くださいませ。
と書いてあります。つまりそういうこと。
大きな看板などない隠れ家宿なので、見落とし注意!
奈良偲の里 玉翠は良い意味で、見落としそうになるほどひっそりと佇む宿です。
大きな看板も華美なエントランスもない正真正銘の隠れ家宿なので、恐らく通りかかっただけの人(とはいえまず偶然通りかかるような場所ではない)はここが宿だと気付かないんじゃないかな。
駐車場の入り口に小さな看板があって、駐車場から敷地に入る階段には暖簾があるだけの、ひっそりと控えめな外観が”ホンモノ”って感じする〜!
人っ子ひとりいないというか人の気配すらゼロなのに、駐車場に車を入れたらサッと係の方が出てきてくれます。
暖簾をくぐり階段を階段を上ると建物があります◎
三つ指ついたお出迎えとお抹茶に怯える我が家…
奈良偲の里玉翠の建物の外観はごく普通というか、何の変哲もない感じなのだけど、1歩中に入るとまぁそりゃもう別世界ですよ。
まずね、数名の中居さん?作務衣のようなものを着ている係の方に三つ指ついてお出迎えされてしまった。
いやいやいやいやいや!!いや!そんな!我が家はそんなんじゃないですから!!!て恐縮よ…
まぁここは好き嫌いは分かれるかも知れませんね。
ロビーのソファーに案内され、チェックイン手続きをします。
お抹茶とお菓子。
お菓子は逢初だったかな…
逢初は伊豆熱海の有名なお菓子で、最高に美味しいんです。お抹茶との相性も抜群♡
な〜んて知ったような事言ってますけども、(お抹茶…?!マジで…どうやって飲むの…)とビビる我ら。
ちなみに子どもにはお抹茶以外のものを出してくれた気がする…記憶が曖昧です。
ロビーで少し休んで、お部屋に案内してもらいました。
廊下も綺麗。
この廊下、振り向くとこんな感じ。
まったく違う印象で感心してしまった。
廊下の途中にはアロマオイルが陳列してあって、お部屋で使っていいそうです。
さらに、廊下の一角には絵本や小説などと一緒におしゃれな遊び道具が陳列された棚がありました。
チェスやバードウォッチング用に双眼鏡も借りられるそうですよ♡
宿自体が小学生以上しか受け入れしていないので、幼児向けの絵本やおもちゃはないです。ゆとりある大人の休日ってイメージの遊び道具がありました♡
奈良偲の里 玉翠 足湯付き客室レポ
今回予約したのは足湯付きの客室。
奈良偲の里は露天風呂付き客室が殆どでお値段もそれなりにするんだけど、足湯付きの客室は広いのに少しリーズナブルなんです♡
案内されたのは103号室。
入り口を入るとまずたたきの広さに感動する我ら…
ここだけで1部屋分ぐらいあるんじゃないの?とか、ここで寝れるレベル…などと下世話な話に花を咲かせ入室します。
等間隔に置かれたスリッパ見てよ!
広さ67㎡、2間と広縁のある贅沢なお部屋
今回のお部屋は和洋室の2間なので、廊下から見るとこんな感じ。
つき当たりに和室、右手に寝室があります。
残念ながら写真だと全く広さが伝わらないいいい!!
和室は広角でも全てを1枚に映す事ができなくて、このようにソファが置かれた広縁があるんです。
そして隣の寝室はこの通り。
どう?!ベージュを貴重にしていてリラックス感あるでしょ!
加湿空気清浄機も置いてありました。
頭のとこの壁、なんだろうどうなってるんだろう…
なんかめちゃくちゃ素敵じゃない?!木なのかな…落ち着く…
そうそう、先ほど廊下でお借りしたアロマオイルを枕元のアロマポットに垂らします。
今回はラベンダーを借りて徹底的に癒やされました♡
そうそう、お部屋には伊豆石で作られた内風呂がついていて、お部屋のお風呂でも温泉を楽しむことができるの、最高じゃない?
庭園を眺められる客室の足湯が最高
さてテラスの足湯を紹介します。
はい、じゃん!
いやぁああああ!素敵!!
私足湯ってそんなに好きじゃないんだけど(なら全身入りてぇや!てなっちゃう)、これはいいですね…
下には池があって、錦鯉が泳いでいます。ちょっと紅葉もしてていい感じ!
いやぁ…これはいいですよ…最高。
奈良偲の里玉翠の大人のアメニティ類・子どものアメニティ類
宿泊施設に行く時って、「一体どこまで持っていくべき??」って悩みますよね。
私は基礎化粧品は何でもいいタイプなので、アメニティに基礎化粧品があるならそれを使っちゃうけど、基礎化粧品がない宿もあったりするし。
奈良偲の里玉翠のアメニティ類は手ぶらで行ってもなんとかなるレベルで揃っていました◎
基礎化粧品はポーラ。男性のものも揃っていますよ♡
お部屋にはお茶や湯沸かしポット、冷蔵庫も備え付けられていて、コーヒーはネスプレッソ。
宿に着いたら絶対コーヒー飲むからこれは嬉しい!
我が家は冷蔵庫の中飲み放題プランだったので、
- アサヒスーパードライ(中瓶)2本
- 伊豆ニューサマーサイダー2本
- 夏みかんサワー2本
- ナチュラルミネラルウォーター3本
以上が冷蔵庫の中に入っていました。
夏みかんサワーってお酒かと思ったらそうじゃなくて、夏みかんの乳酸菌飲料でめちゃくちゃ美味しかった…
お部屋の引き出しには浴衣・茶羽織・作務衣などが用意されています。
貸切露天風呂や大浴場に行く際に使うバッグもあっていたれりつくせり。
女性はチェックインの時に色浴衣を借りることもできるので、お好みで…♡
奈良偲の里玉翠の子ども用アメニティと浴衣について
子どものアメニティは、我が家は小学生だからか大人と同じアメニティが用意されていました。
子どもの浴衣は借りることができ、大人と同じ柄です。
浴衣や甚平を借りられると荷物が減るから楽!あとかわいい!
奈良偲の里 玉翠の食事・料理レポ
奈良偲の里 玉翠のお料理をレポしていきます!
奈良偲の里 玉翠のお料理は、会席料理。でも目でも楽しめる工夫がされているんですよ〜♡
夕食
食事処は半個室というか、暖簾のようなもので仕切られているので、他のお客様を気にせずゆっくり楽しめます◎
お品書き。
奈良偲の里 玉翠の料理の目玉が「噴湯盛り~ 紡 ~」!
熱川一の老舗旅館「玉翠館」から引き継がれた、熱川の名物である、温泉やぐらをモチーフにしたメニュー。意匠登録されているそうです。
温泉やぐらと、熱川の坂をイメージしているんですって。
どうなるかというと…
こう!
一瞬、予想外にもくもくしすぎて係の人がちょっと戸惑ってたけどもw
奥熱川は確かに温泉やぐらを見掛けなかったし、温泉情緒を感じられる演出でお客様を楽しませようという気持ちが伝わってきた!
からすみやむかご、柿の白和えにはザクロがあしらわれていたり、すごく細かなところまでこだわりを感じるお料理だった。
胡桃豆腐だって秋らしく、いちょうの葉の形のさつまいもが乗っている。
これは松茸の土瓶蒸し。
松茸でございますわね…
続いて、お造り。
この器がめちゃくちゃ重くて、女子には全く持てないレベルなので男性の係の方が運んで来ましたw
伊勢海老や鮑など…こんなに贅沢しちゃっていいかよってレベル。
しかも伊勢海老には金箔乗っちゃってっから…
お次は煮物。
煮物のさつまいも見てよ!
どういうこと…めっっちゃくちゃ細かい包丁入れてあんのよ…
芸術じゃん…
からの、国産牛サーロイン。
我が家が利用したプランは国産牛サーロインの溶岩焼きか金目鯛しゃぶしゃぶが選べたのですが、夫が完全に肉派なので今回はお肉にしました。
肉にピントがあってなくて我ながら笑っちゃうんだけども、こちらが溶岩焼きです。
もうこの時点でお腹がヤバいことになっていて、はっきり言っていかに高いものを腹に入れるかしか私は考えていなかった。
写真は撮り忘れちゃったけど、他にも柳鰈の干したやつとか無花果の蜜煮とかも出てきます。
おっとようやく止肴がやってきたようだ…
お腹がパンパンだったけど、止肴がさっぱりしていてすごく良かった…
天城山葵丼と赤だし、香の物。
海苔に高級みを感じる。めっちゃ細い。
そして最後のデザート。ハアハア…
すごく美味しいお料理だったんだけど、量が多くて最後の方記憶がぶっ飛んでるのが残念でならない\(^o^)/
あとちょっと甘めのものが多かったかな。
子どもの料理はお子様会席
奈良偲の里 玉翠は小学生未満の幼児は受け入れていず小学生以上からなので、食事は大人のメニューを少し変えたお子様会席が夕飯になります。
前菜、お造り、椀物などはほとんど大人と一緒で、違うのはメインメニューと食事とデザートぐらい。
なんと子どもにも松茸の土瓶蒸しがついてきて、息子人生初の土瓶蒸しを経験してすっかり気に入ってしまったw
子どものメインメニューはステーキ。
ご飯にはふりかけ?が乗っていました。大人は山葵丼なので、子ども思いの素敵な配慮〜♡
デザートはフルーツが沢山とプリンでした。
フルーツってさ、高いのよ…
子どもを育ててるとさ、フルーツの高さと月々のフルーツ代にびっくりすること、あるでしょう?そんなフルーツがこんなにも!!盛られている。それが奈良偲の里 玉翠。
朝食
お次は朝食を紹介していきましょう。
朝食はこんな感じ!
伊勢海老の味噌汁、染みますよね…朝の身体にさ!
ちょっと写しきれなかったので別角度の写真をご覧いただくと、朝からイクラがある事に気付いていただけるかと思います。どこまでも贅沢www
子どもの朝食もほぼ同じメニューです。
朝食にもお楽しみポイントがあるんですよ。
これ!
そう、ところてん〜!
ところてんを自分で押し出していただくことができるんです♡
実はこれ、息子が以前から「いつかやってみたい!」と言っていたので、奈良偲の里玉翠で体験できて超ラッキーだったw
こういうのって楽しいですよね〜!
伊豆の天草は高級品と言われているんですよ♡
朝食を食べ終え、ロビーラウンジでコーヒーをいただきました。
ドリップコーヒーなのがポイント高し…最近どこ行ってもエスプレッソタイプばかりなので、ドリップコーヒー出てくるとすごく嬉しくなっちゃう。
奈良偲の里 玉翠の温泉・お風呂
奈良偲の里 玉翠は、湯守がいる宿なんですって。
毎日手首で温度を測って、適温を保っているそうです。
そんな奈良偲の里 玉翠の温泉はさすがに最高だった!実は広いお部屋より贅を尽くした料理よりも特に印象に残ったのが、温泉でした♡
奥熱川の源泉を楽しめる唯一の宿
海の近くの熱川には多くの温泉宿がありますが、奥熱川の源泉を楽しめるのは奈良偲の里玉翠だけなんですって。
私は温泉に詳しくないので効能やお湯の違いはよくわからないんだけど、温泉って全く記憶に残らない宿もあるんですよね。
その時は気持ちいい〜!!って思ってるんだけど、数ヶ月したらなんか全く思い出せないというか。え?私だけ?w
ところが玉翠の温泉は、すごく良かったっていう記憶がいつまでも残ってるんですよね。
温度は熱くもなく温くもなく絶妙だったし、カラスの行水の私が長らく浸かっていたのだからそりゃもう湯守さんのおかげですよ。
大浴場は内湯と、大きめの露天風呂と小さめの露天風呂と3つが楽しめました。
貸し切り竹林風呂が最高すぎ
奈良偲の里玉翠は、無料で貸切露天風呂を楽しむことができるのも最高なんですよね。
「到着が遅くなっちゃったら、貸切露天風呂が全枠埋まっちゃってて翌朝じゃないと入れない〜!」って事がほぼなさそう。
だって13室しかない宿なのに、貸切露天風呂が2つもあるんだもの〜!
ちなみに我が家がお風呂を借りた時間には辺りは暗くなっていたので、係の方が灯りを持って案内してくれて、お湯の温度を確認してくれました◎
帰りはお借りした灯りを頼りに、庭園の中をお部屋のある建物まで歩いてくる感じ。
というわけで今回は「帯解」をお借りしました。
帯解…なんて意味深な名前なの…!
心なしか夫の顔がほころんでいる気がする。息子はまだ読めないわね。安心安心…
なんてあの時は思っていたんだけども、この「帯解」って言葉は子どもに初めて帯を用いる祝いの事で室町時代から行われていた行事だそうだし、何なら奈良に「帯解」っていう駅があるそうだし「帯解寺」というお寺もあるそうなので私が想像していたような言葉では全くありませんでしたね、はい。
それではいざ、帯解へ…
どうだっ!
暗くて全然良さが伝わらないッ!!!
家族3人で入ってもゆったりできる程度に広くて、なんといっても竹林のざわめきが最高オブ最高でしたね…
風が吹くとサラサラサラ〜って笹の葉の音がして、空を見上げると星が瞬いていてすごく素敵だった。
しかも、ここも適温なんですよ。ものすごくちょうどいいの。ほんと湯守さんには直接お礼が言いたいレベルで最高。
そうそう、笠が置いてありました。
雨の日とか日よけに使うのかな。息子が被ってたけどめちゃくちゃ可愛かったw
ゆっくりとお風呂で癒やされて、静かな建物に戻ります。
すごく静かな宿なのでじゃまにならぬようお客様がいる時間は写真を控えたので、やっとロビーラウンジの写真が撮れました。暗いけどw
本当に素敵なんです。あと綺麗。手を抜いてる箇所がないって感じ。
この後部屋に戻って私1人で足湯を楽しんだのであった。
奈良偲の里 玉翠のここが残念!
翌朝、テラスに出みました。
いやぁぁぁぁ!!素敵!!
ちょっと別角度からの写真も載せておこう。
世の中にこんな爽やかな朝ってある???!!!朝日が眩しいよ!
空気が少しひんやりしていて、足湯がまた最高なんだな…これは素晴らしい。
そんな奈良偲の里玉翠ではありますが、当サイト恒例「ちょっと残念!」ってところを敢えてあげさせていただきます。
そっとしておいて欲しい人向けではないかな
すごく素敵な宿なんだけど、そっとしておいて欲しい人向けではないかな〜というのが率直な感想。
ものすごく丁寧で贅を尽くしているという宿なのだけど、その分少し過剰に感じることも無きにしもあらずというか。
宿に到着した時に三つ指ついて数名の方にお出迎えされた時は正直びっくりしちゃって、気を遣うからそれより笑顔で出迎えてもらえたほうが気が楽かな〜と感じたし、
食事中に「いかがですか?」とちょいちょい気遣いしてくれるのは良いのだけど、数回聞かれるとちょっと煩わしさを感じることも。聞かれてもお客様は「美味しいです〜」しか言えないですしねw
各予約サイトで高評価なので、こう感じる人は稀なのかなと思うんですけども、強いていうと「そっとしておいて欲しい人向けではないかも」とは感じました。
とはいえ、チェックアウトの際にコロナ禍だからか除菌シートと、折り鶴をお客様にお渡しするというサービスには感動してしまった…
除菌シートは帰り道でものすごく役立ったし、折り鶴は来訪から半年以上経った今でも車の中にあって、見るたびに玉翠の事を思い出しますね。
あ〜玉翠の温泉に入りたい!
奈良偲の里 玉翠 子連れ旅行の感想まとめ
※個人の感想です。
以上のようになりました♡
建物やお部屋は最高でした。ただ、お料理と接客に関しては人によっては過剰に感じるかも知れません。
子連れ旅のおすすめ度としては、そもそも子ども向けを売りにしている宿ではないので、おすすめ度は普通とさせていただきました。
奈良偲の里 玉翠は、まさに「いたれりつくせり」という表現がぴったり。
あと温泉がすごく良かったな〜!また入りたいです。
贅を尽くす旅をしたい方はぜひ♡